いまさら聞けないFRUITS ZIPPERのトリセツ5|木村ミサPコメントあり
FRUITS ZIPPERは、2022年にデビューした7人組アイドルグループ。2023年に代表曲「わたしの一番かわいいところ」がTikTokで爆発的にバズり、YouTubeや各種音楽配信サービスでも急速に再生数を伸ばした。当初はZ世代を中心に人気を集めていた彼女たちも、次第に音楽番組やバラエティ番組などテレビにも引っ張りだこになりお茶の間の人気者に。以降も「ハピチョコ」や「NEW KAWAII」など次々にヒット曲をリリースし、SNS発のバズから瞬く間に大舞台まで駆け抜けてきたFRUITS ZIPPERの勢いの源泉を探るべく、「FRUITS ZIPPERのトリセツ5」を同グループのプロデューサー・木村ミサの推薦コメントとともに魅力を深掘りしていく。
FRUITS ZIPPERとは? “原宿から世界へ” を掲げる新時代の7人組
FRUITS ZIPPERは、きゃりーぱみゅぱみゅや新しい学校のリーダーズを輩出したアソビシステムが立ち上げた次世代アイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から2022年に誕生した7人組アイドルグループ。グループ名には「実を結ぶ」=FRUITと「元気を与える」=ZIPという意味が込められ、音楽やパフォーマンスを通じてフレッシュでエネルギッシュな体験を届けたいという想いが込められている。そのコンセプトは「原宿から世界へ」。個性が集まる街・原宿を出発点に、音楽・ファッションなどのカルチャーを融合させた新しい “KAWAII” を世界へ発信することがその使命だ。月足天音、鎮西寿々歌、櫻井優衣、仲川瑠夏、真中まな、松本かれん、早瀬ノエルの7人で構成されるグループは、国内外のフェス出演やアジアツアーの開催に、2026年には初の東京ドーム公演を控えるなど原宿発の “KAWAII” を驚くべき勢いで世界規模に広げている。
<プロデューサー・木村ミサ:はじめてFRUITS ZIPPERを知るみなさんへ>
FRUITS ZIPPERは、KAWAII LAB.から誕生した、原宿発7人組アイドルグループ。「NEW KAWAII」をコンセプトに、自己肯定感が高くなるような、共感したくなる楽曲と圧倒的な個性で国内外のファンを魅了しています。結成わずか3年で東京ドーム公演が決定した、今最も輝くグループです。
1. アソビシステムの戦略が生んだ世界基準のアイドルグループ
FRUITS ZIPPERがデビューからほどなくして国内外から注目を集めた背景には、アソビシステムがこれまで培ってきた実績がある。きゃりーぱみゅぱみゅを筆頭に原宿カルチャーを世界に輸出してきた事務所だからこそ、当初からグローバルを視野に入れデビュー直後から海外イベントへの出演が組み込まれたほか、SNSでも日本語と英語を並行して情報発信を行った。衣装やビジュアルも「かわいい」を前面に押し出すだけでなく、洗練された印象やストリート感を交え、原宿というキーワードを説得力あるものにしている。
アソビシステムが持つネットワークとビジョンを背景に、“NEW KAWAII”の旗を掲げ、音楽とファッション、独自のカルチャーを横断して届ける姿は、世界に挑む次世代アイドル像そのものだ。日本から発信されるカルチャーがリアルタイムで世界と共鳴する、その最前線に立っているのがFRUITS ZIPPERなのである。
2. SNS発の社会現象:「わたしの一番かわいいところ」が生んだ拡散力
TikTokを中心に巻き起こった「わたしの一番かわいいところ」の爆発的なムーブメントは、FRUITS ZIPPERの名を一気に世に広めた。短尺動画との相性を徹底的に考え抜かれたこの楽曲は、耳に残るキャッチーなフレーズと愛らしい仕草が連動した振り付けによって、“真似したくなる要素” がふんだんに盛り込まれている。人気インフルエンサーや芸能人によるダンス動画の投稿に端を発し、街中で子どもたちが真似する様子や、学校行事や結婚式の余興でも取り入れられるなど、単なるTikTokにおけるバイラルヒットに留まらず、その流行は社会的な現象までに波及した。それが音楽ストリーミングサービスでの再生にも繋がり、SpotifyやApple Musicなど数多のトレンドに食い込んだ。次第に数々の音楽番組に出演を果たし、バラエティ番組への出演や番組内での楽曲使用でその名は瞬く間にお茶の間に広まっていった。
FRUITS ZIPPERは “消費される存在” ではなく、“継続的な支持”を自らの力で生み出した。特筆すべきは、その現象が一過性で終わらなかった点である。TikTok発の流行はすぐに色あせがちだが、FRUITS ZIPPERは公式チャンネルでのコラボ企画や、メンバー自身の積極的な発信によってムーブメントを継続的なものとした。その結果、国内にとどまらず海外からの投稿にも広がり、「原宿発のNEW KAWAII」を世界規模で加速させた。
3. ポップで可愛いだけじゃない、経験値に裏付けられた熱いステージ
FRUITS ZIPPERのバイラルヒットやメディア露出により興味を持ったファンが次に驚くのは、ステージ上での完成度だ。2023年に開催された初の全国ツアー『The Parlor of FRUITS ZIPPER』は、デビュー2年ながら全公演を即完させた。勢いそのままに日本武道館公演を実現し、さらに東京ドームへと駆け上がっていった。月足が披露する伸びやかな歌声、仲川の安定感のあるパフォーマンス、松本の高いアイドル性。そこに鎮西の高いエンターテイナー力や真中の天真爛漫なキャラクターが加わり、櫻井はステージで光を放ち、早瀬の柔軟な感性はグループの存在感を一層高める。
7人がそれぞれ異なる特徴を持ちながら、集団としての “化学反応” を最大限に発揮することで、ライブ全体に厚みと立体感をもたらす。「フルーツバスケット」や「完璧主義で☆」といった楽曲でのフロアの一体感は熱量に満ち、ステージと客席が呼応する瞬間が訪れる。SNSの短尺動画でFRUITS ZIPPERを知った人も、ライブに足を運ぶとその凄みや尊さに圧倒されるはずだ。一度の出会いで心を掴み継続的な応援へとつなげるその強さこそが、知れば知るほど沼るFRUITS ZIPPERの最たる魅力なのだ。
4. 多彩なジャンルが織りなす、“かわいい” と “エモ” のハーモニー
さらにFRUITS ZIPPERを語るうえで欠かせないのが、楽曲の持つ多様性だ。思わず笑顔になるようなポップチューンから、心に寄り添う切なくエモーショナルなナンバーまで、その振り幅の大きさが彼女たちの魅力を引き出し、その可能性を何倍にも広げている。「わたしの一番かわいいところ」のキャッチーで中毒性のあるメロディは、デビュー間もない彼女たちを一気にシーンの中心へ押し上げた。一方「かがみ」は、〈等身大のままでいい〉と語りかけるように自己肯定感の揺らぎを描き、多くのリスナーの心に寄り添った。「NEW KAWAII」では〈わたしこのままでもいいじゃん〉と掲げ、自分らしくあることをまっすぐに肯定する姿勢を提示している。
こうした “かわいさ” と “等身大の感情” の両輪を自在に行き来することが、FRUITS ZIPPERの真骨頂である。ライブではその緩急が物語のように展開され、「わたしの一番かわいいところ」で会場を弾けさせ、「かがみ」で共感を呼び起こし、「ハピチョコ」や「世界はキミからはじまる」で幸福感を広げる。全体がひとつのストーリーとして構築され、観客に深い余韻を残すのだ。等身大の彼女たち自身がリアルな声を届けることで、聴く人の生活や感情に自然と寄り添っていく。FRUITS ZIPPERは「かわいいアイドル」という枠を軽やかに飛び越え、ポップさと等身大なエモさを自在に横断するグループとしても大きな支持を集め。飛躍を続けている。
5. “推し” が必ず見つかる、多彩なメンバーの魅力
7人の個性が際立っているのもFRUITS ZIPPERの強みだ。月足はHKT48出身という経歴を活かし、伸びやかな歌声と確かなパフォーマンスでグループを支える存在。同グループ卒業後は女優・モデルとしても活動の幅を広げ、近年ではファッションイベント出演や冠ラジオ番組『FRUITS ZIPPER 月足天音 「あまねきのねえ、聞いて?」(仮)』(RKBラジオ)など、ソロでも着実に実績を積み上げている。仲川はステージ上での豊かな表現力とキレのあるダンスで観客を魅了する存在だ。『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)でも安定した高い歌唱力を披露し、全国的な注目を集めた。バラエティで見せるユーモアや親しみやすさと、ライブで放つクールで研ぎ澄まされたパフォーマンス。このギャップこそが彼女の真骨頂だ。松本はキュートな存在感を放ち、SNSやYouTubeで発信するコンテンツは同世代から強い共感を呼んでいる。特にCUTIE STREETの桜庭遥花との新ユニット『PiKi』では、等身大の魅力を武器にしたパフォーマンスを展開。Z世代ならではの視点と軽やかな感性で、FRUITS ZIPPERの新しい可能性を切り開いている。
鎮西はNHK Eテレ『天才てれびくん』の「てれび戦士」として幼少期からテレビに出演し、俳優として映画やドラマでも実績を重ね、最近では『ViVi』専属モデルを務めるなど、実に幅広いキャリアを持つ。その経験はFRUITS ZIPPERに確かな信頼性をもたらし、グループのメディア戦略を支える柱となっている。豊富なアイドルキャリアを持つ櫻井は『Ray』専属モデルに抜擢され、ファッション界からの評価を確立。アイドル経験で培ったファン対応やSNSでの安定感も群を抜き、個人・グループ双方の存在感を高めている。9月にはユニバーサル・ミュージックよりソロアーティストとしても本格始動を果たした。真中は「KAWAII MONSTER CAFE HARAJUKU」でモンスターガールとして活動していた経験を持ち、原宿カルチャーを体現する存在だ。現在はそのバックグラウンドを活かし、キレのあるダンスを武器にFRUITS ZIPPERのパフォーマンスを支えている。早瀬ノエルは語学力を武器に海外ファンとの架け橋となり、国際的な活動における大きな強みを提供している。さらに、DTM(デスクトップミュージック)にも挑戦し、音楽制作や編集までこなすクリエイティブな才能も発揮。その多彩なスキルは、アーティストとしての幅を広げると同時に、FRUITS ZIPPERの“グローバルで新しい表現”を象徴する存在となっている。
「原宿から世界へ」というスローガンは、今まさに現実のものとなりつつある。日本のアイドルの未来像を描くだけでなく、日本のポップカルチャーそのものを世界へ広げる大きな可能性を持つFRUITS ZIPPER。彼女たちがこれからどんな景色を見せてくれるのか、注目せずにはいられない。「原宿から世界へ」というスローガンは、今まさに現実のものとなりつつある。日本のアイドルの未来像を描くだけでなく、日本のポップカルチャーそのものを世界へ広げる大きな可能性を持つFRUITS ZIPPER。彼女たちがこれからどんな景色を見せてくれるのか、注目せずにはいられない。
<プロデューサー・木村ミサ:ニューシングル「はちゃめちゃわちゃライフ!/JAM」について>
FRUITS ZIPPERは、10/15 に両A面シングル「はちゃめちゃわちゃライフ!/JAM」をリリースします。「はちゃめちゃわちゃライフ!」は、アニメ『クレヨンしんちゃん』新主題歌に決定し、しんちゃんのお友達になったような気分を味わえるコミカルでキャッチーな楽曲で、「JAM」は “賞味期限のないラブ” で包み込むような愛に溢れた楽曲です。どちらも聴く人の心をあたたかくしてくれる楽曲に仕上がっていますので、ぜひお楽しみください。
<リリース情報>
FRUITS ZIPPER 4thシングルCD『はちゃめちゃわちゃライフ! / JAM』
発売日:2025年10月15日(水)
01 はちゃめちゃわちゃライフ!
02 JAM
03 好き、お願い
詳細はこちら:https://fruitszipper.asobisystem.com/news/detail/52944