【特集】新譜の”ウラガワ”|業界最注目の新人 "a子" が紐解くデビュー作『GENE』の魅力

アルファベットの「a」に子どもの「子」で「a子」——。業界関係者や耳の早いリスナーを中心に注目を集める新進気鋭のアーティスト「a子」が2024年7月10日にリリースした1stアルバム『GENE』が話題を集めている。
今回au・スマプレミュージック・KKBOXでは、アーティスト自身による楽曲解説企画「新譜の “ウラガワ”」にa子さんをお迎え、a子さんご自身の言葉で同作の魅力を語っていただきました。この解説を聞けば、a子さんの魅力はもとより『GENE』をより楽しめること間違いなし。ここでしか聴けない話がたくさん飛び出していますので、コラムはもちろん音声コンテンツもあわせてお楽しみください。
今回au・スマプレミュージック・KKBOXでは、アーティスト自身による楽曲解説企画「新譜の “ウラガワ”」にa子さんをお迎え、a子さんご自身の言葉で同作の魅力を語っていただきました。この解説を聞けば、a子さんの魅力はもとより『GENE』をより楽しめること間違いなし。ここでしか聴けない話がたくさん飛び出していますので、コラムはもちろん音声コンテンツもあわせてお楽しみください。
オープニング
auスマプレミュージック・KKBOXをお聞きの皆さん、こんにちはa子です。今回はauスマプレミュージックさん・KKBOXさんとのコラボで、私のニューアルバム『GENE』を私自身が全曲解説する特別企画です。
1. good morning
それではここからはa子初のアルバム『GENE』を実際に私自身の言葉で解説していきたいと思います。
では、まず「good morning」ですね。この曲は3月にアメリカ・オースティンで開催されるSXSWのライブが決まって。もう本当に嬉しくって、それで作ろう!ってなった楽曲です。LAでミュージックビデオも撮影しようってなって、LAへの思いを馳せながら作った楽曲です。それではa子でgood morning。
では、まず「good morning」ですね。この曲は3月にアメリカ・オースティンで開催されるSXSWのライブが決まって。もう本当に嬉しくって、それで作ろう!ってなった楽曲です。LAでミュージックビデオも撮影しようってなって、LAへの思いを馳せながら作った楽曲です。それではa子でgood morning。
2. 惑星
お聴きいただいたのは、a子で「good morning」でした。爽やかな、けど切ない楽曲になったかなと思っております。パーカッションがすっごく、本当にすっごくいいので、ぜひそこに注目しながら、もう一度、もう1周聴いてみてください。
では、次「惑星」ですね。ええ、惑星この曲は、さあメジャーデビューの一曲目だ!って思って作った楽曲ですね。Olivia Rodrigoのアルバム“Guts”にすごくハマってた時に作った曲で、結構サビをロックにしようって思って作りました。では、それではa子で「惑星」。
では、次「惑星」ですね。ええ、惑星この曲は、さあメジャーデビューの一曲目だ!って思って作った楽曲ですね。Olivia Rodrigoのアルバム“Guts”にすごくハマってた時に作った曲で、結構サビをロックにしようって思って作りました。では、それではa子で「惑星」。
3. あたしの全部を愛せない
お聴きいただいたのはa子で「惑星」でした。はい、もうものすごくね、頑張ってますね。ちょっと気合が、かなり入った曲だったかなと。まあ自分なりになんですけど、思っております。ありがとうございました。
次が「あたしの全部を愛せない」ですね。この曲は本当に壁みたいに広がるギターサウンドを作りたくて、beabadoobeeさんの “Talk” からリファレンスを持ってきて、ギターのサウンド面とかですね、楽曲の音作りにこだわりました。そして、Dメロのトランペットパートとかは、サックス奏者のSam Gendelとか、Jose Jamesの ”Just the Two of Us”のトランペットをリファレンスに持ってきて作りました。それでは、a子で「あたしの全部を愛せない」。
次が「あたしの全部を愛せない」ですね。この曲は本当に壁みたいに広がるギターサウンドを作りたくて、beabadoobeeさんの “Talk” からリファレンスを持ってきて、ギターのサウンド面とかですね、楽曲の音作りにこだわりました。そして、Dメロのトランペットパートとかは、サックス奏者のSam Gendelとか、Jose Jamesの ”Just the Two of Us”のトランペットをリファレンスに持ってきて作りました。それでは、a子で「あたしの全部を愛せない」。
4. miss u
お聴きいただいたのはa子で「あたしの全部を愛せない」でした。MVがね、なんかみんな気づいてるんかわかんないんですけど、トイレのセットを作って撮影してるんですよ。ぜひね、トイレやん笑!って思いながらMV観ていただけたら嬉しいです。
次は、「miss u」ですね。この楽曲は、すごく自分としてもチャレンジした楽曲で、リファレンスでJUDY AND MARY「そばかす」を挙げているんですが、サウンド面とかを90年代から00年代初期のああいうサウンドを作りたくて、トラックメイカーの中村さんと作りましたね。これもOlivia Rodrigoを意識して作っていて、ちょっと明るめの曲調になっていると思うので、そこに注目しながら聴いてください。それでは、a子で「miss u」。
次は、「miss u」ですね。この楽曲は、すごく自分としてもチャレンジした楽曲で、リファレンスでJUDY AND MARY「そばかす」を挙げているんですが、サウンド面とかを90年代から00年代初期のああいうサウンドを作りたくて、トラックメイカーの中村さんと作りましたね。これもOlivia Rodrigoを意識して作っていて、ちょっと明るめの曲調になっていると思うので、そこに注目しながら聴いてください。それでは、a子で「miss u」。
5. ベージュと桃色
お聴きいただいたのはa子で「miss u」でした。この楽曲は後半のワーミーで弾いてるギターのソロパートが私はお気に入りで、これはギタリストの齊藤真純くんにお願いしました。めちゃくちゃかっこいいソロになっていると思います。
次は、「ベージュと桃色」。この楽曲は、タイトルがすごくお気に入りです。一番好きな色の組み合わせですね。楽曲のリファレンスは、工藤静香さんの「メタモルフォーゼ」ですね。あとBメロのインストパートはハウス要素を取り入れていて、高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」の急に始まるハウス感がすごい好きで、そういうのも参考にしつつ作りました。それでは聴いてください、a子で「ベージュと桃色」。
次は、「ベージュと桃色」。この楽曲は、タイトルがすごくお気に入りです。一番好きな色の組み合わせですね。楽曲のリファレンスは、工藤静香さんの「メタモルフォーゼ」ですね。あとBメロのインストパートはハウス要素を取り入れていて、高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」の急に始まるハウス感がすごい好きで、そういうのも参考にしつつ作りました。それでは聴いてください、a子で「ベージュと桃色」。
6. 天使
お聴きいただいたのはa子で「ベージュと桃色」でした。どうだったでしょうか。トランペットがすごいかっこいいですよね。歌謡曲っぽい感じで。ハウスを意識してチャレンジした楽曲なので、ぜひもう一周聴いてみてもらえたらなって思います。
続いては、「天使」。私はインディーズ時代、本当に遅いテンポの楽曲ばかり作っていて、そんな中ではじめて速い四つ打ちにチャレンジした楽曲が天使で、a子にとって転換期と言いますか、ポップスとはっていうのをちゃんと考えて作るきっかけになった楽曲です。ド頭のドラムで「ダッツダッツダッツダッツ」みたいなイントロは、A$AP Rockyの “Sundress”をリファレンスにしたので、もしよかったらA$AP Rockyもあわせて聴いてみてください。って言いつつ、今から「天使」ですね。それでは、a子で「天使」。
続いては、「天使」。私はインディーズ時代、本当に遅いテンポの楽曲ばかり作っていて、そんな中ではじめて速い四つ打ちにチャレンジした楽曲が天使で、a子にとって転換期と言いますか、ポップスとはっていうのをちゃんと考えて作るきっかけになった楽曲です。ド頭のドラムで「ダッツダッツダッツダッツ」みたいなイントロは、A$AP Rockyの “Sundress”をリファレンスにしたので、もしよかったらA$AP Rockyもあわせて聴いてみてください。って言いつつ、今から「天使」ですね。それでは、a子で「天使」。
7. samurai
お聴きいただいたのはa子で「天使」でした。いやほんまにこの曲はMVがめちゃくちゃきつかった思い出がありまして、夜の10時に出発して朝の6時にロケ地の長野に着いて、結構がんばってるんで、もしよかったらMVも観てみてください。
次は、「samurai」。この曲は私がa子の楽曲の中で一番好きな楽曲ですね。本当にやりたかったことが全部できた楽曲やなあってレコーディングの時にもずっと思ってまして、私がすごく大好きなドラマーの竹村仁くんに叩いてもらっていて、Flying Lotusの“Never Catch Me”のドラムやベースの感じをリファレンスにしています。サウンド面に関しても、エンジニアの浦本さんに助けていただきながら良い音になったかなと思っているので、ぜひそのあたりも注目しながら聴いてください。それでは、「samurai」。
次は、「samurai」。この曲は私がa子の楽曲の中で一番好きな楽曲ですね。本当にやりたかったことが全部できた楽曲やなあってレコーディングの時にもずっと思ってまして、私がすごく大好きなドラマーの竹村仁くんに叩いてもらっていて、Flying Lotusの“Never Catch Me”のドラムやベースの感じをリファレンスにしています。サウンド面に関しても、エンジニアの浦本さんに助けていただきながら良い音になったかなと思っているので、ぜひそのあたりも注目しながら聴いてください。それでは、「samurai」。
8. 情緒
お聴きいただいたのはa子で「samurai」でした。いやどうだったですかねえ。このライブはいつもライブの最後にやるんですよ。ヴァーってやるのがかっこいいかなあって笑。今回アルバムでは8曲目にあるんで、繋げて聴いた時にそういう勢いを感じていただけたらなって思っております。
次は、「情緒」ですね。この曲は、高校生くらいの時にアコギで作った楽曲をa子になって蘇らせようってなって作った楽曲ですね。ピアノの音は、久石譲さんの「あの夏へ」や「恋だね」を意識しました。ドラムをはじめて生で録ろうってチャレンジした楽曲ですね。ミックスはインディーズの時は半分勘みたいな感じで自分でやってたんですけど、今回は照内さんというエンジニアさんに再ミックスをしてもらいました。良い音になってるかなと思います。それでは、a子で「情緒」。
次は、「情緒」ですね。この曲は、高校生くらいの時にアコギで作った楽曲をa子になって蘇らせようってなって作った楽曲ですね。ピアノの音は、久石譲さんの「あの夏へ」や「恋だね」を意識しました。ドラムをはじめて生で録ろうってチャレンジした楽曲ですね。ミックスはインディーズの時は半分勘みたいな感じで自分でやってたんですけど、今回は照内さんというエンジニアさんに再ミックスをしてもらいました。良い音になってるかなと思います。それでは、a子で「情緒」。
9. racy
お聴きいただいたのはa子で「情緒」でした。歌詞は高校生の時の心情そのまま書いてますね。焦りだったり、嫉妬が邪魔して素直に友達のことを好きになれなかったりと、結構捻くれた歌詞になってるんですけど、その時の気持ちを歌っているので、よかったらそこも注目して聴いていただけたらなって思っています。
次は、「racy」。派手な楽曲を作りたいってことでチャレンジした楽曲です。この時すごいSteve Lacyの“Mercury”って楽曲が私の中で流行ってて、最初の「パーパーパーパーパーパパパパー」っていうコーラスがすごくいいなあって思って影響を受けて、取り入れました。四つ打ちにしてみたり、ハウス要素を入れてみたり、そんな楽曲になってます。それでは、a子で「racy」。
次は、「racy」。派手な楽曲を作りたいってことでチャレンジした楽曲です。この時すごいSteve Lacyの“Mercury”って楽曲が私の中で流行ってて、最初の「パーパーパーパーパーパパパパー」っていうコーラスがすごくいいなあって思って影響を受けて、取り入れました。四つ打ちにしてみたり、ハウス要素を入れてみたり、そんな楽曲になってます。それでは、a子で「racy」。
10. つまらん
お聴きいただいたのはa子で「racy」。お気に入りのパートはDメロのインストパートですね。いつもライブであそこのパートが来るのをワクワク楽しみにしながらライブをしています。
それでは、次は「つまらん」。他の楽曲とは違うサウンドになっているかなと思っていて、Masegoの“Mystery Lady”をリファレンスにしています。結構ローがドンって来る感じと言いますか、R&B要素が入っていて、ループがずっとしてるギターとかピアノはNujabesを参考にしました。この曲もお気に入りの楽曲です。それでは、a子で「つまらん」。
それでは、次は「つまらん」。他の楽曲とは違うサウンドになっているかなと思っていて、Masegoの“Mystery Lady”をリファレンスにしています。結構ローがドンって来る感じと言いますか、R&B要素が入っていて、ループがずっとしてるギターとかピアノはNujabesを参考にしました。この曲もお気に入りの楽曲です。それでは、a子で「つまらん」。
11. LAZY
お聴きいただいたのはa子で「つまらん」。2番のAメロのアコギが出てくるところがすごくお気に入りで、何回もこのアコギにキュンキュンしています。そこを注目しながら、もう一周いかがでしょうか。ぜひ何周もしていただけたらうれしいです。
次は「LAZY」ですね。ロックに振り切ったサウンドになったかなと思っています。この楽曲は、ヨーロッパっぽいギターサウンドにしたくて、Two Door Cinama Clubの“I Can Talk”だったりBloc Partyの“Banquet”だったりをリファレンスにしました。それでは、a子で「LAZY」。
次は「LAZY」ですね。ロックに振り切ったサウンドになったかなと思っています。この楽曲は、ヨーロッパっぽいギターサウンドにしたくて、Two Door Cinama Clubの“I Can Talk”だったりBloc Partyの“Banquet”だったりをリファレンスにしました。それでは、a子で「LAZY」。
12. 愛はいつも
お聴きいただいたのはa子で「LAZY」でした。いつかロンドンでレコーディングしたいですね。本場の200V音圧といいますか、そういう環境でギターが録れたらいいなあと思っています。
では次「愛はいつも」ですね。あったかいサウンドを目指した楽曲です。アレンジにものすごく悩んで、めちゃくちゃ時間がかかった曲だなあって、振り返って思います。いつも一緒に作っとるトラックメイカーの中村さんと、ああだこうだ言いながら作ってて、中村さんが「この曲はむずかしい」って言って、ギタリストの齊藤真純くん呼んで、真純と最後仕上げたっていう感じの曲でした。それでは、a子で「愛はいつも」。
では次「愛はいつも」ですね。あったかいサウンドを目指した楽曲です。アレンジにものすごく悩んで、めちゃくちゃ時間がかかった曲だなあって、振り返って思います。いつも一緒に作っとるトラックメイカーの中村さんと、ああだこうだ言いながら作ってて、中村さんが「この曲はむずかしい」って言って、ギタリストの齊藤真純くん呼んで、真純と最後仕上げたっていう感じの曲でした。それでは、a子で「愛はいつも」。
13. ボーダーライン
お聴きいただいたのはa子で「愛はいつも」でした。どうだったでしょうか。この曲のMVは私がウエディングドレスを着て、映画監督の哲太郎がタキシードを着て踊るっていうヘンテコなものなんですけども笑、真夏8月に熱中症になりかけながらも撮ったので、もしよろしければMVもチェックしてみてください。
次は、「ボーダーライン」ですね。爽やかな楽曲を作ってみたいなと思ってチャレンジした楽曲です。自分たちは楽曲を作るときに音を足しすぎると言いますか、ものすごく音を重ねるのが癖っていうか、そうやっちゃうんですよね。それでシンプルなサウンドを作りたいっていうのを目標にして頑張ったんですけど、聴きやすい曲になったかなあと思っております。それでは、a子で「ボーダーライン」。
次は、「ボーダーライン」ですね。爽やかな楽曲を作ってみたいなと思ってチャレンジした楽曲です。自分たちは楽曲を作るときに音を足しすぎると言いますか、ものすごく音を重ねるのが癖っていうか、そうやっちゃうんですよね。それでシンプルなサウンドを作りたいっていうのを目標にして頑張ったんですけど、聴きやすい曲になったかなあと思っております。それでは、a子で「ボーダーライン」。
お聴きいただいたのはa子で「ボーダーライン」でした。いかがだったでしょうか。AメロとBメロは、ちょっと低い、今喋っているような声で歌っていて、でサビがウィスパーボイスで歌っていて、レコーディングがすごく難しかった曲ですね。
エンディング
ということで私のニューアルバム「GENE」の解説は以上となります。いかがだったでしょうか。私も私自身の言葉でアルバムの楽曲一つひとつのエピソードを話すというのは今までなかなかなかったのですごく新鮮な気持ちで振り返れたし、アルバムのリリースという大事なタイミングで振り返れてとっても貴重な時間でした。ありがとうございました。
インディーズ時代からの楽曲や、メジャーに入らせていただいてからの楽曲も入ってて、自分的には今の自分のベストアルバム的なものに仕上がったかなと思っています。聴きどころ満載のアルバムになっていると思いますので、私の解説とともに楽しんでいただけたら嬉しいなあと思います。
今回ご紹介したニューアルバムを引っ提げて東京・大阪で「Live Tour 2024 “Umbilical Cord”」を開催します。本当にありがたいことに、チケットはソールドアウトしているのですが、もし今回アルバムを気に入ってくれた方がいれば、他のライブやフェスにも出演させていただく機会があるので、ぜひSNSのチェックしてください!以上、a子がお届けいたしました。お聴きいただきありがとうございました!ばいびー!
インディーズ時代からの楽曲や、メジャーに入らせていただいてからの楽曲も入ってて、自分的には今の自分のベストアルバム的なものに仕上がったかなと思っています。聴きどころ満載のアルバムになっていると思いますので、私の解説とともに楽しんでいただけたら嬉しいなあと思います。
今回ご紹介したニューアルバムを引っ提げて東京・大阪で「Live Tour 2024 “Umbilical Cord”」を開催します。本当にありがたいことに、チケットはソールドアウトしているのですが、もし今回アルバムを気に入ってくれた方がいれば、他のライブやフェスにも出演させていただく機会があるので、ぜひSNSのチェックしてください!以上、a子がお届けいたしました。お聴きいただきありがとうございました!ばいびー!