
ライター:坂井彩花
「CITRUS」や「スターマイン」、「I wonder」といった数々のヒットソングで知られる5人組男性アーティスト、Da-iCE。音楽番組への出演など、メディア露出をきっかけに彼らを知った人のなかには、最近デビューしたグループだと思っている人もいるかもしれない。しかし、彼らは2024年でメジャーデビュー10周年を迎えた実力派なのだ。
本稿では、Da-iCEのメンバー数とかけた5つの注目トピック=トリセツで、彼らの魅力を紐解いていく。10月2日に発売されたニューアルバム『MUSi-aM』と併せて楽しんでほしい。
本稿では、Da-iCEのメンバー数とかけた5つの注目トピック=トリセツで、彼らの魅力を紐解いていく。10月2日に発売されたニューアルバム『MUSi-aM』と併せて楽しんでほしい。
1. ライブハウスから叩き上げた実力派グループ
今や国立代々木競技場 第一体育館でワンマンライブを成功させ、日本国内の大型音楽フェスの常連としてお馴染みのDa-iCE。華々しい活躍が続く彼らだが、最初から全てが順調だったわけではない。2011年の結成以来、地道な活動を続け、叩き上げで着実に大きくなっていった。結成当初、渋谷VUENOSでライブを行った際の観客はわずか10人ほど、時には観客が10人以下なんてこともあったという。そんな現実に直面しても挫けず腐らず、常に向上心を持って研鑽を続けてきたのがDa-iCEなのだ。だからこそ、「CITRUS」がヒットした際に、そのチャンスを逃すことなく人気へ繋げることができたのだろう。現在飛躍著しいダンス&ボーカルグループの多くは、当初から事務所やレーベルのサポートが手厚いことも少なくない。そんな中でDa-iCEの躍進は、地下から地上へと這い上がろうとする後輩グループの希望になっているはずだ。
2. それぞれに異なる魅力を持つツインボーカル・大野雄大と花村想太
4オクターブの声域を持つツインボーカルは、Da-iCEの強みのひとつだ。大野雄大は、6人組アカペラグループ、腹筋学園のメンバーとして青春アカペラ甲子園『ハモネプリーグ』にも出演した過去を持つ。毛布のように柔らかく温かな声質で、深く包みこむように歌い上げるのが特徴だ。もう一方の花村想太は、一聴すると耳に残る、突き抜けるような声質が独特の個性を放つ。近年はミュージカル『RENT』や『ジャージー・ボーイズ』へも出演を果たし、単なる歌唱にとどまらない「表現力」に磨きをかけてきた。両人がボーカリストとしてのカラーを持ちながら、楽曲のテイストに合わせて、優しく語りかけたり、パワフルに声を響かせたりと、持ち前の歌唱力を存分に発揮し、Da-iCEの持つパワーを最大限に引き出す。しかも、パフォーマーとほぼ同じ振り付けまでこなしてしまうのだから、そのバイタリティーの高さは計り知れないものがある。
3. 多種多様なアプローチで観る者を楽しませる唯一無二のダンスパフォーマンス
ハイクオリティかつバラエティーに富んだダンスパフォーマンスは、Da-iCEを語るうえで欠かせない要素だ。デビュー前からs**tkingzのメンバーがコレオグラフやレッスンを受け持ち、一切の妥協なくダンスと向き合ってきた。近年では、KAZ the FIRE(Rht.)やKENZO(DA PUMP)、Shungo(avex ROYALBRATS)などともタッグを組み、一番かっこいいパフォーマンスを常に追求し続けている。しかも、ジャンルや魅せ方に固執していないため、連続で楽曲を披露する際にも単調にならない。コンテンポラリーダンスに想いの強さを乗せる「CITRUS」、酔っ払いのような振りがコミカルな「ハイボールブギ」、マイクスタンドを使って魅せる「FAKE ME FAKE ME OUT」など、多種多様なアプローチでオーディエンスを楽しませ続けるのだ。
4. 自身がクリエイターとして制作に携わる圧倒的クオリティを誇る楽曲群
言うまでもないかもしれないが、そもそも歌やダンスといったパフォーマンスを乗せる楽曲のクオリティが高い。活動初期から、嵐やKAT-TUN、安室奈美恵にEXILEなど日本のトップアーティストの楽曲を数々手掛けてきた音楽家・Erik Lidbomが制作に携わるほか、ヒロイズムや藤原聡(Official髭男dism)、岡嶋かな多など現在の日本の音楽シーンを彩る多くの精鋭が、Da-iCEの楽曲制作に手腕を振るっている。また、全メンバー作詞や作曲ができるクリエイティビティを持つことも特徴で、『第63回 輝く!日本レコード大賞』でレコード大賞を受賞した「CITRUS」は、工藤大輝と花村想太が作詞を担当している。さらに、『第64回 輝く!日本レコード大賞』で優秀作品賞を受賞した「スターマイン」も、工藤大輝が作詞と作曲に携わった楽曲だ。歌唱やパフォーマンスのみならず、音楽を生み出すクリエイターとしても類稀な才能を発揮しているのである。
5. クールで情熱的に、そして個性的なキャラクターを活かし観客の心を掴むライブ
単に歌唱やダンスといったパフォーマンスのクオリティが高いのはもちろん、オーディエンスを巻きこんでライブを作り上げるのが上手いのも特筆すべきポイント。活動初期に年間100本以上のライブを行い、たくさんの場数を踏んできた経験も生きているのだろう。ライブでお馴染みの盛り上がり必至のナンバーでの煽りに、漫才のようにテンポのよいMC、キャラクターを活かしたコミカルな演出など、飾り気のない人柄も相まって、ファンの心を掴んで離さない。クールで圧倒するようなパフォーマンスを魅せつけたかと思えば、次の瞬間には屈託のない笑顔ではしゃいでみせる。観るものすべてを虜にしてしまうパワーに満ちたグループなのだ。
<リリース情報>
Da-iCE 8th Album "MUSi-aM"
2024/10/02発売
メジャーデビュー10周年を迎えたDa-iCEがお届けする1年4ヶ月ぶりのオリジナルアルバム「MUSi-aM」(読みミュージアム)。ミュージアム = 博物館・美術館という名の通り彼らが歩んできた歴史をぎゅっと詰め込んだ作品となっています。TBS系火曜ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」主題歌で、TikTokを中心にスマッシュヒットを記録している「I wonder」はもちろん、TVアニメ『FAIRY TAIL 100年クエスト』OPテーマ「Story」や、YouTubeアニメチャンネル『テイコウペンギン』OP「A2Z」、テレビ東京ドラマ8「ハイエナ」主題歌「ナイモノネダリ」などの楽曲に加え、DVD/Blu-ray付き商品には2024年1月に日本武道館で行われたデビュー10周年記念ライブ「Da-iCE 10th Anniversary LIVE」を収録。また、豪華盤には「COUNT DOWN JAPAN 23/24」「JAPAN JAM 2024」のフェス映像と、インドネシア・ジャカルタでのイベント出演に密着したVlogも収録。そのほか、メンバーによる楽曲解説が聞ける美術館風ガイドなど、豪華特典も!
Da-iCE 8th Album "MUSi-aM"
2024/10/02発売
メジャーデビュー10周年を迎えたDa-iCEがお届けする1年4ヶ月ぶりのオリジナルアルバム「MUSi-aM」(読みミュージアム)。ミュージアム = 博物館・美術館という名の通り彼らが歩んできた歴史をぎゅっと詰め込んだ作品となっています。TBS系火曜ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」主題歌で、TikTokを中心にスマッシュヒットを記録している「I wonder」はもちろん、TVアニメ『FAIRY TAIL 100年クエスト』OPテーマ「Story」や、YouTubeアニメチャンネル『テイコウペンギン』OP「A2Z」、テレビ東京ドラマ8「ハイエナ」主題歌「ナイモノネダリ」などの楽曲に加え、DVD/Blu-ray付き商品には2024年1月に日本武道館で行われたデビュー10周年記念ライブ「Da-iCE 10th Anniversary LIVE」を収録。また、豪華盤には「COUNT DOWN JAPAN 23/24」「JAPAN JAM 2024」のフェス映像と、インドネシア・ジャカルタでのイベント出演に密着したVlogも収録。そのほか、メンバーによる楽曲解説が聞ける美術館風ガイドなど、豪華特典も!