総再生数2億回越え!Chilli Beans.が紐解く新譜の “ウラガワ”

総ストリーミング再生数は2億回を超え、Z世代を中心に圧倒的な支持を獲得してきたChilli Beans.が、このほど新作EP『the outside wind』をリリース。感情の機微を丁寧にすくい取った歌詞と、バンドとしての成熟を感じさせるサウンドが印象的な意欲作だ。

今回は、楽曲制作の背景に迫る音声企画「新譜の“ウラガワ”」の特別編として、メンバー3人が 「誕生秘話」「音作り」「聴きどころ」の3つのテーマに沿って全曲解説したスペシャルインタビューをお届けする。彼女たち自身が紐解く作品に込めた想いから、その美学を読み解いてほしい。

Chilli Beans.とは——3人の声が描く多彩な世界観と、Z世代に刺さる “次世代型ポップバンド” の現在地

Chilli Beans. は、Moto(Vo.)、Maika(Ba./Vo.)、Lily(Gt./Vo.)の3人で2019年に結成されたスリーピースバンド。東京の音楽塾で出会った3人は、初めての共作楽曲「lemonade」を完成させた。クラスメイトであったVaundyの助言も受けながら仕上げたこの楽曲が、後にバンドの代表曲となり、Chilli Beans.の存在を広く知らしめるきっかけとなる。

この「lemonade」は、2021年8月にリリースされた1st EP『d a n c i n g a l o n e』に収録され、MVとともにリリースされるとSNSや動画プラットフォームを中心に一気に拡散され、Z世代の共感を呼び大きな注目を集めた。

以降、デジタルシングル「アンドロン」に続いて、2nd EP『Daydream』(2022年3月)をリリース。その後の活動はさらに飛躍を遂げ、2023年にデジタルシングル「rose feat. Vaundy」がBillboard Japan Heatseekersチャートで1位を獲得したほか、「you n me」はTVドラマ『クールドジ男子』のオープニングテーマに起用されるなど、その独自の存在感で支持層を拡大していった。

同年12月には2ndフルアルバム『Welcome to My Castle』をリリース。収録曲「Welcome」のMVで語られる世界観、さらに「doll」では、繊細さと疾走感が共存するポップロック的なタッチを見せ、大きな支持を集めた。また、TVアニメ『ONE PIECE』のエンディングテーマに「Raise」が抜擢され、国内外のアニメファンからも注目を浴びるなど、活動のフィールドを大きく広げていった。

2024年には「fu uh(フッフー)」をシングルリリース。バンドの独自性がさらに深まり、多様な表現を単一の音像の中に昇華する力をみせた。ライブではエモーショナルな演出が話題を呼び、国内外問わず活動が評価を高めた。

そして2025年、最新EP『the outside wind』では、「自己と向き合う」「成熟」「内省」というテーマを核に、Chilli Beans.として“新章”の幕開けを告げる作品性を提示。音に宿る繊細な感情表現は、バンド全体の進化を鮮やかに示している。

<新譜の “ウラガワ” 特別編|3 Minute Track Dive>

”3 Minute Track Dive”
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ここからは、新譜の “ウラガワ” 特別編|”3 Minute Track Dive” を本人たちのボイスを書き起こして展開します。

Chilli Beans.:KKBOX・auスマプレミュージックをお聴きのみなさんこんにちは、Chilli Beans.です。

Moto:Motoです。

Maika:Maikaです。

Lily:Lilyです。

1. just try it

Moto:Chilli Beans.が語る ”3 Miniute Track Dive”、1曲目はjust try itです。それでは、タイムカウントスタート。

Maika:まずはBirth Storyですね、誕生秘話。この曲、最初はね、サウンドから作ったんだよね。最初に楽器で作ってたサウンドがあって。それを聞いてもにが歌詞をどんどんつけてったっていう感じですよね。どういうイメージでした?

Moto:この曲は、落ちていく天使みたいなイメージですね。羽が生えてる。
本当は飛べるけど、飛べないみたいな。ずっと自分の中で苦しんだりとかしてる。
もし風みたいになって飛べて、そういうの感じたらもっと自由になれるんじゃないか、といった曲です。

Maika:じゃあ、続きまして。サウンドメイク、音作りですね。どんな感じで作り始めたのか。

Lily:この曲は最初にコーラスのアルペジオが鳴ってるんですけど、イントロで。それの印象がなんか最初からあって。なんかちょっと宙に浮いてるみたいな感じで、サビのリフとかも歪んでるけど、リバーブって結構なんかどこまでもシュンっていっちゃうみたいなイメージで作りました。Dメロとかの楽器のとことかね、すごい気に入ってますね。

Maika:うんうん、最高ですね。はい。でも、そう、最初にそのギターが入った音源聞いた時に、もうベースラインほんと秒で思い浮かんで。今Lilyが言った雰囲気が音からそのまま伝わってきて、もう思うがままに(ベースのフレーズ)入れて、すごい楽しかった。一瞬でできた記憶がありますね。超楽しかった。

Maika:じゃあ最後に。はい、聞きどころです。この曲の聴きどころございますか。こういうとこ聞いてほしいとか。

Moto:でもやっぱり春の風みたいな感じ。そういうのを感じてほしいですね。

Maika:雨上がりの夜の道で聞いた時、すごい気持ちよかった。なんかほんとに自由って感じがした。浮いてる感じもしたし。

Moto:軽やかな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

Maika:最近ね、ライブでもちょっとずつやってますけど、ライブも超楽しいから演奏をみんなに聞いてもらうのもめちゃくちゃ楽しみですね。

Lily:最後にちょっと雰囲気の違うリフが入ってて、なんかそこにたどり着くのもちょっと面白い曲なんじゃないかなと思います。

Moto:ぜひ聞いてください。

Maika:それでは聞いてください。Chilli Beans.でjust try it。

2. tragedy


Moto:Chilli Beans.が語る“3 Minute Track Dive”、2曲目はtragedyです。それでは、タイムカウントスタート。

Maika:まずは誕生秘話、Birth Storyです。この曲を作り始めたきっかけはモード学園ですね。CMソングのお話いただいて、作り始めましたけど。どんなイメージから浮かび上がった曲ですか?

Lily:これは夢に向かって行く学生さんのなんかちょっと苦しい感じとか、でも希望がある感じ。自分が経験したことも踏まえて作りました。

Maika:そのサウンドを聴いて、もにがそこに歌詞を入れたと。歌詞はどんなイメージで?

Moto:自分だったらどうしようもないもどかしい葛藤みたいな、人のものが羨ましかったりとか、そういうのを書きました。

Maika:じゃあ、続いてサウンドメイク・音作りですね。この曲の音作り、私すごく気に入ってますが、なんかこだわったこととかある?

Lily:歪みの種類!割と今までチリビの曲になかったような歪みの感じになったのかなと思ってて。「チリビもこういう曲作るんだ!」みたいな結構反応があって。サウンド面で。それは個人的にびっくりした。

Maika:元々歪みが好きだもんね。確かにベースももちろん音作り気に入ってるんだけど、1番最後にこう、ビートがどんどん上がっていくじゃん。あそこのアレンジが私はすごい好きで。ライブでやってても超楽しいし、なんか混沌としてる感じ、歌詞とかにもある。それがサウンドにも現れててすごい好きですね。
じゃあ最後にスポットライト、聴きどころです。この曲の聴きどころございますか、みなさん。

Lily:歌詞が私はすごい共感できていいなと思いました。ほんと。最初にもにからのデモ聞いた時もやっぱりいいなと思ったので、なんか雰囲気と全体ですごい共感できる作品になったんじゃないかなと思います。
最後の畳み掛ける部分も何人もいるみたいな感じを表現したりとかして、いろんな自分が喋ってるみたいな。音作りの感じとかもね、好きですね。

Maika:ぜひ注目して聞いてください。それではお聞きください。Chilli Beans.でtragedy。

3. pain

Moto:Chilli Beans.が語る“3 Minute Track Dive”、3曲目はpainです。それではタイムカウントスタート。

Maika:まずは誕生秘話、Birth Storyです。この曲を作り始めたきっかけは、先にサウンドがあって、そこに歌詞が載ってっていう感じだったけど、なんかどういうイメージで歌詞書いたとかある?

Moto:これは怒りですね。思ったことがあって、昨日。自分に対して自分が感じた痛みが1回底まで落ちて、それが怒りに変わって「なにくそ!」って感じで這い上がってる様子、感情とかをすごい感じる曲だなと思いました。誰かを引き上げてるってよりは、その怒りをぶつけてみた、みたいな。そういう曲だなと思いました。

Maika:じゃあ続いてサウンドメイク、音作りですけど、この曲もだいぶ音作り大変だったね。

Lily:そうだね笑、大変だった!これはレスポールを使って弾いたんですけど。歪みの感じとかめちゃめちゃ出てるんじゃないかと思いますし、ギタープレイもちょっと挑戦してたり、今までないようなフレーズをね、サビの後とかにちょっと弾いてたりとかするので。そういうのも聞いてほしいですね。

Maika:なんかね、結構聞き逃してほしくないフレーズがいっぱいあるから笑。

Lily:そうね笑、そうだね。

Maika:そうそう、聞いてほしい。ほんとに。ミックスの時もさ、これも聞いてほしいけど、これも聞いてほしいし、みたいな感じで。結構ね、いいとこ探すの(録音素材の中でどれを採用するか)に時間がかかった記憶がありますね。

Maika:じゃあ最後ですね。スポットライト・聞きどころですが、この曲の聴きどころ、どこでしょうか。注目してほしいところとか、メッセージとか。あとはライブでどう見せたいかとかね。

Lily:この曲は収録してる今の段階ではまだライブでは演奏してないんですけど、ちょっと化けるんじゃないかなと思いますけど。

Moto:なんか力強い。とにかく、サウンドも言葉も、全部ですかね。

Lily:自分の気持ちを乗せて、演奏できるんじゃないかなって。その時の感じでいけそうな気がする。それもすごい楽しみ。

Maika:すごい楽しみ。きっと聞くみんなもさ、それぞれ乗って聞いたり歌ったりしてくれるんじゃないかなって思ってますね。ライブでやるのが楽しみ。
それではお聞きください。Chilli Beans.でpain。

4. pineapple!

Moto:Chilli Beans.が語る “3 Minute Track Dive”、4曲目はpineapple!です。それではタイムカウントスタート。

Maika:はい、まずはBirth Storyですね。この曲はどういう曲ですか。

Moto:曲は、「とにかくもう夏を感じて楽しみたい私」、それだけですね。

Maika:シンプルだね。

Moto:そんなかでいろいろ思うことが頭の中で繰り広げられちゃっているんじゃないですか。サンセットが、パイナップルに見えて、君の映る目に自分を重ねたり、いろいろそういう妄想も続いて。地平線も続いて、夏の暑さも続いて、じりじりと、さんさんと、そういう曲じゃないでしょうか。

Maika:なんだかんだうまくいかなかったりね。

Moto:そうそうそう。

Maika:いろいろありますけど、でも夏を楽しみたい、みたいな。結構シンプルでね、純粋な気持ちですね。ほんとピュアだよね。うん。
続きまして、サウンドメイクですけど。この曲も新たなことをたくさんしたんじゃないでしょうか。

Lily:そうですね、ほんとに。なんかジャンルで言うとファンクだよね。やっぱりなんか楽しい感じがもうデモ段階から伝わってきてて、自分もなんかそこに自由に乗っかったらいいんだなってすごい感じ取れたので、本当楽しくやりました。なんかちょっと不思議な感じの音作りとかも、なんか似合うのかなとか思いながらね。

Moto:軽快な感じで。

Maika:いやもう最高でしたよ。

Moto:ソロのところも。

Maika:そうね、ソロのところも、ベースとギターで一緒にね、録ったりして。

Moto:ヨーイドンで。

Lily:楽しかったよ。とにかく、ドラムとさ、パーカッションが入ったことでさ、さらに世界観が広がって、めっちゃいい曲になったんじゃないかと思います。

Maika:ぱーんって世界がね、広がったの、めっちゃ覚えてる。すごい楽しい曲ですけど。
最後は、聞きどころですね。

Maika:この曲の聴きどころは、でもなんかさっきりり (Lily) がさ、自由に楽しく、ただ楽しくやれたらいいと思って入れてたみたいなこと言ってたけど、デモを作った段階でも全員が楽しかったらそれで十分じゃない?みたいな気持ちで作ったりしてたから、まさにそういう曲になってると思うし。もうすごいライブが楽しみですね、本当に。
「ザ・ファンク」っていう曲も、あんまりやってこなかったし、ライブでやったらどうなるのかっていう想像も、まだそんな完璧にはできないぐらい新しいし。冒頭のホイッスルなんかも、どうなっちゃうんだろうって、「ピー」みたいな笑。

Moni:サウンドとかすごいさ、かっこよく決まってるけど、うまくいかない感じも伝わってくる。すごい好きです。

Maika:いろんな聞きどころがありますね。それではお聞きください。Chilli Beans.でpineapple!。

<エンディング>

Maika:ということで、今回は私たちChilli Beans.が “the outside wind” について語る “3 Miniute Track Dive” をお届けしましたが、みなさんいかがでしたか。これを聞いてくれたみなさんが、 “the outside wind” のことをもっと好きになってくれて、Chilli Beans.のことももっと好きになってくれて、たくさん聞いて、ライブにも足を運んでくれたらうれしいなと思います。
最後に、今回の作品作りを通して感じたこととか、あと今後について時間に縛られずに語りたいと思いますが、どうでしたか?今回制作して。

Lily:今回音作りや自分のプレイも含めて、いろいろやりたいことができたし、みんなで楽しく作れたEPになってるかなと思って。個人的にもとても好きな4曲ですね。

Moni:自然体な感じ。自然な感じ。自由だし、涼しい。

Maika:素敵な4曲になってますよ。たくさん聞いてほしいね。自分もたくさん聞きますけどね。

Lily:ね、わかる!普段からね、聞く。

Maika:わかるわかる。普通にマスター音源めっちゃ聞いて道歩いてる。

Lily:ほんと、外で聞くのもめっちゃ心地いいからさ。これ聞きながら出かけたりとかさ。うん。めちゃめちゃいいんじゃないかなと思います。

Maika:最高だと思う。この前ね、ドライブで聞きましたけど、ドライブにもぴったりでしたよ。絶対気持ちいいよ。夏だし。風を感じてもらいたいね。
あと、私たちChilli Beans.は7月から始まるアニメ「地獄先生ぬ〜ベ〜」のエンディング曲「ひまわり」のリリースも控えてますし。この曲も大好きですけども。あとはね、今年の夏はたくさんのフェスにも出させていただきますので、きっと “the outside wind” の曲たちもたくさん聞けるんじゃないかな。楽しみですよ、夏フェスでやるのが。

Lily:この曲聴きながらさ。(遊びに)来てもらってさ!

Maika:ね、来てもらっちゃって!いいんじゃない!

Lily:いいんじゃないの!

Maika:絶対楽しいよ。暑い夏になりそうですけど。風感じてもらって、この曲たちで。うんはい、たくさんね。私たちに会いに来てもらえたら。嬉しいでございます。ということで、最後までお聞きいただきありがとうございました。

Moto:ありがとうございます!

Maika:お相手は?

Moto:Chilli Beans.でした!
”3 Minute Track Dive”
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